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東北大学加齢医学研究所 心臓病電子医学分野
東北大学大学院医工学研究科人工臓器医工学講座/ 医学系研究科内科学専攻心臓病電子医学
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自律神経は治療できるのか?

 自律神経失調症と言う病名は、医学の世界には存在しないのですが、自律神経機能による制御調整能力が障害される疾患は存在します。これは、病気の名前ではなく、状態を示している概念なわけです。

 代表的な疾患では、糖尿病による自律神経障害などがあり、神経障害による起立性低血圧をきたしますし、そもそも糖尿病の発症自体が自律神経による血糖コントロールの破たんを意味しています。ですから、このような、原疾患がはっきりした自律神経の障害に対しては、原因となる疾患の治療が最優先となります。 あるいは、自律神経機能の障害と言えば、心臓移植後の患者さんも、心臓に自律神経がつながっていないので、ある意味で、最も極端な自律神経機能障害です。東北大では、このような患者さんの臨床にも、脈波伝播速度、CAVIなどを用いた国際共同研究を進めています(Yambe T, Biomed Pharmacother. 2005;177-9).

さて 糖尿病や心臓移植など、原因のはっきりした自律神経の機能障害以外には、治療法はないのでしょうか?

もちろん、歴史的に様々な方法論が試みられています。

 19世紀には、早くも外科的な交感神経切除手術が試みられ、一定に成績を収めています

 更に、最近では、九州大などで人工的な血圧反射デバイスの開発が進められ、(J Artif Organs. 2009;12(1):17-22.)東北大では血圧反射制御が人工心臓に使われています。(Artif Organs. 1993 Dec;17(12):1017-21.)

でも、できれば、切らずに治療したいですよね?

 代表的な自律神経の機能不全である起立性低血圧に対しては、例えば、下肢の交差や、蹲り、のような理学処置である程度低血圧の発生を防げることが経験的に知られています。

 自律神経機能を改善する経口的な療法として、薬剤だけでなく様々な栄養素が注目されています。食餌接種や経口的な療法として、塩分の摂取も有効であり、自律神経の障害が器質的にある場合は、昇圧物質としての水分摂取が進められる病態もあります。カフェインや甘草、チラミン摂取が有効との報告もあるようです。

 更に、薬剤に関する報告はたくさんあり、自律神経における、交感神経、副交感神経の作動薬、拮抗薬を使った治療も注目されていますが、制御能力の本体の機能でなく、より末梢でコントロールすることになるので、より精密な薬剤加療制御が必要になることはもちろんです。

 最近では、東洋医学の一環として鍼灸治療も注目され始めています。(Evid Based Complement Alternat Med. 2009 Aug 17.)

 医学的には間違った病名ですが「自律神経失調症」に対し自律訓練法などを用いた自己暗示で改善したという報告もあります。

Last modified:2009/12/01 00:14:59
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