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東北大学加齢医学研究所 心臓病電子医学分野
東北大学大学院医工学研究科人工臓器医工学講座/ 医学系研究科内科学専攻心臓病電子医学
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東北脈波情報研究会

第五回東北脈波情報研究会

平成19年7月21日

ホテルプラザ仙台

平成15年から開催されてきた東北脈波情報研究会も第五回を数えることになった。 東北地方における脈波情報の診断機器の臨床における普及と、精密正確な脈波診断の情報提供、ひいては定量的な脈波の診断と治療へ、一定の貢献を行ってきたと考えられる。

東北脈波情報研究会は発足の当初から東北大学病院の腎高血圧内科と、加齢研・病態計測制御分野の二つの研究室と、関連病院の先生方、市中病院・ご開業の先生方、臨床検査技師の先生方を交え、開発に携わるエンジニアサイド、更に東北大学の看板である医工学連携を象徴するように、大学院工学研究科の先生方にも加わっていただき、医学工学に産官学連携で活発なディスカッションを行ってきている内外に類例を見ない活発な研究会組織を形作ってきた。

この5年間は、全国で唯一の医工学分野の21世紀COEとして政府より指定された東北大学21世紀COEバイオナノテクノロジー基盤未来医工学、及びその後継として平成19件度に採択が決定されたグローバルCOE、更に、数十億円規模の政府予算が投入されて設立された先進医工学研究機構の歴史とも重なっている。東北大学が、医工学領域の日本を代表する研究拠点として拡充していく歴史における象徴的な分野が、この脈波診断機器の開発及び臨床展開であるとも言える。

この研究会の、もう一つの特徴が国際化であり、第1回にはロシアから脈波診断のデータ、第2回は中国から心臓移植のデータを、それぞれ講師の先生を招聘して紹介していただき、脈波診断におけるグローバルスタンダードを目指してきた。最近、仙台市はフィンランドなどを足がかりにEUへの進出を計画しており、世界標準への歩みを進めている歴史もこの5年間と重なっている。

この5年間は、また脈波情報診断における精度向上の歴史の5年間でもあった。脈波伝播速度を単純に計算するだけなら、一番簡単に計算しようと思えば、心電図と圧センサが2つあればよく、なんら工夫は必要ないことになる。しかしながら本日ご出席の皆様方が働いている最前線の臨床現場では、理想的な計測が、必ずしも理想的な環境で行えるとは限らない。そこで、脈波情報を精密かつ正確に定量診断・解析するための多大なノウハウと解析アルゴリズムが必須となり、膨大な知的財産が必要となる。今後、知的財産立国を目指す日本にとって、もっとも重要と考えられる領域を具現化していることになる。

 先日、2007年度のアメリカ高血圧学会に参加し、これまでのCAVIの国際共同研究の成果の一部を報告してきた。参加して印象的だったのは、動脈のスティッフネスの定量評価について、実に様々な方法が幅広くトライアルされていることで、不勉強な筆者は、聞いたことがないパラメータがいくつか散見された。 それぞれの発表者は、「俺のパラメータが一番簡単で、臨床現場に普及しやすいんだ!」と、アメリカらしく、大変強く自己主張しているのが印象的であった。またそれらのパラメータを使って、中国が中国らしく、一気に大量の症例を用いてフォローして発表したりもしており、「彼等の方がたくさん症例を集めて今年先にパブリッシュしてしまった・・・」と、これは、とある動脈硬化パラメータを研究していたニューヨークの研究者。この分野でも競争は熾烈である。 また産学協同も盛んである。あまり聞いたことのないアルゴリズムで循環のシステム同定を行っているので、「この数式はどうなっているんだ!」と質問すると、「もう商品化したから、あっちのベンチャーのブースで聞いてきてくれ・・・・」と、数式に詳しくないCardiologistの返答。もう少し勉強して発表しろよ。と言いたくなる場面もあった。

メタボリックシンドロームの発表も多かったが、診断基準が確立したとはまだ思えない発表が多く、概念自体は賛成できても、まだエビデンスはこれからの段階との印象を受けた。今後の発展が望まれる。 いずれ、動脈硬化のパラメータとしては世界をサーベイしても、血圧から独立したスティッフネスパラメータのような概念はほとんど見当たらず、このような丁寧な診断基準の発明は、日本の独壇場になりえる分野ともいえる。 今後とも、臨床現場の現実から遊離しない精密な定量診断のグローバルスタンダードの創出が待たれる。

東北大学加齢医学研究所病態計測制御研究分野 山家智之

Last modified:2007/07/10 19:44:49
Keyword(s):[CAVI] [脈波伝播速度]
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