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 現在進行形で、被災者を、最も苦しめている重要な問題の一つが、風評被害である事は論を待ちません。

 特に福島原発の問題は重要です。医者は、このレベルの放射線から安全だとは、確実には言えないからです。医学データのエビデンスレベルは何段階かあり、放射能の障害では、ダブルブラインド試験が不可能なのでエビデンスが整わないのです。「多分安全」とは言えても、「医学的に安全」と言うお墨付きは、おそらくは永遠に出ないことになります。エビデンスレベルの高い、ランダム試験は、一つの集団に放射能を当て、もう片方の集団に放射能を当てない。と言うような比較になる訳ですが、こんな非倫理的な医学試験は、現在ではとても出来ません。ですから広島原爆等の過去の不幸な事象から遡って、「おそらくはここまでは統計的にがんは増えない」と言うあいまいな言い方でしか、医学的なデータとしては発言できないことになります。過去の基準から100ミリシーベルトで、約0.5%がんが増えるかもしれない。と、言われています。日本人は、全生涯では、約30%ががんで亡くなりますので、100ミリシーベルトで、がんで死亡する確率が、30%から30.5%になる危険があるかもしれない、と言うわけです。この数字に意味があるのかどうか、人によって感じ方が違うかもしれませんが、医学研究者として患者さんのデータを見て来た立場から言うと、おそらくは、カルテをひっくり返して必死に統計的有意差を出そうと研究者が奮闘し、いろんな視点から頑張って解析しても、なかなか有意な結果が出ない範囲の数字だと思われます。

 内部被曝が危ないから、福島から逃げろ、東京から逃げろ、日本から逃げろ、という風評があります。そのために、福島の県境で福島県民に放射能検査を求めると言う非常識がまかり通っています。

 これは、おおいに学術団体で情報発信しなければなりませんが、日本では、大気中のチリなどの降下物に含まれる放射能の量は、公開されています。例えば風評被害報道で、内部被曝が、危ない、危ないと話題になるセシウムなどでは、公開されたこのデータを見れば、63年から一貫して減少傾向にある事がわかります。例えば1960年代には、いまの千倍から一万倍の環境放射能と内部被曝を日本人は受けてきました。

 現在、反原発運動をして来た運動家たちが、福島の事故で、喜んで舞い踊っている状態で、頼まれもしないのに、福島市等に押し掛けては、市民からも迷惑だと言われながら、勝手に放射能を計ってやる。と、大勢押し寄せている状態です。今、福島県の境で、福島県民に検査をしろと強制している人たちは、子どものときに、自分がその数千倍ものセシウムやストロンチウムを浴びながら育って来た事を知らない訳です。そして、その風評を利用して、マスコミで雑誌を売ろう、本を売ろうと、無責任な風説を垂れ流す非人道的な人間がいるようです。正しく学術団体が対応する必要があります。
 反原発運動家のために、福島県、東北地方への物資が止まり、福島県民差別に直結し、現在進行形で、日本人の健康を奪い、生命を奪い続けている事は、特筆しなくてはなりません。
 代表的な反原発の評論家さんなどが原発には味噌が利く?と、喧伝しているustream画像が堂々と公開されています。
 医学中央雑誌では、臨床で放射能に味噌が効くと言うデータは、一編もありませんので、薬事法で、効果のない食品を過大広告で販売している事象に当たると思われます。
 反原発屋さんが、福島が爆発したと、喜んで舞い上がっているのは、気持ちがわからない訳ではありませんが、たいへん見苦しく、非人道的な振る舞いと言えるだけでなく、県民差別に繋がり、日本人を苦しめています。
 学術団体は、原発の危険性について、きちんと研究するだけでなく、反原発の運動家が、無責任な風評を広げる危険に対してもきちんと対応する必要があります。薬事法違反にも対応するべきでしょう。

 風評被害に対する、学術団体からの強い抗議を御願いします。

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 日本人工臓器学会担当理事 山家智之

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