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東北大学加齢医学研究所 心臓病電子医学分野
東北大学大学院医工学研究科人工臓器医工学講座/ 医学系研究科内科学専攻心臓病電子医学
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医学部の学会のガイドラインに乗るということ guideline


医学界のガイドラインにを変える実績。と、言う事


evidence144.jpg    医学系のガイドライン・・・ さもない実学的なデータの、一枚一枚の積み重ね。 

 信じるものは救われる。と、言っている宗教家さんはいらっしゃるし、この健康法で、ガンは治る。という方もいらっしゃります。呼吸を長くすればダイエットになるという本はベストセラーだし、ダイエットすれば長生き遺伝子で、若く見える(ホントか?)とかの本もベストセラーです。最近は、テレビのスイッチを入れると、コマーシャルの時間になるとサプリメントだらけ・・・、こんなこと言っていいのか?と、思うCMもありますが、実は、サプリは保険診療じゃないので、いくらボッたくられようが、個人の選択の自由という側面もあります。

 ただし、病院の保険診療は違います。

 国が保険で認めてくれる診療は、きちんとした医学的なエビデンスがあるものでなくてはなりません。 医学的にエビデンスを求めるには、いわゆる「くじ引き試験」・・・患者さんを無作為に2集団に分けて、そのあとの予後を前向きに追っかけるコホート試験が必須です。  なかなかたいへんな、研究費も莫大にかかるスタディです。さらに、コホートのダブルブラインドが1シリーズだけでは、まだエビデンスレベルは「1b」。・・・つまり、最高ランクではありません。完全な真実として、医学会のガイドラインに乗るレベルには、そこまでがんばっても、未だ達っしていないのです。  医学系における、最高ランクのエビデンスである、レベル1a、・・・、私は個人的には、ミシュランの三星よりえらいと思っていますが・・・(と、言うか、舌が貧乏症で、美味しいものがよくわかっていないのかも・・・海原雄山にでも、弟子入りするか?)。医学系の学会のガイドラインに乗るのには、ダブルブラインドのコホートの論文が、たくさんあって、いくつかのスタディをサーベイできる治療法でなければ、医学的に正しいとは認められないのです。医学的にはっきりした証拠のあるエビデンスのある方法論でなければ、医学会では、真実として認められないので、とうぜん保険診療として認められることはありません。  ただし、全てダブルブラインドのコホートがないと、真実として、絶対に認められないのか?と、言うと? もちろん例外的な分野もあります。

 例えば、補助人工心臓。  うちで学位論文を提出した症例では、心室細動で心停止したまま、補助人工心臓で、病院の外来まで歩いて来ることができた患者さんがいらっしゃりました。  心室細動の患者さんの治療に、ダブルブラインドスタディが必要か?  これは、10秒で結果が出ます。

 心室細動に陥った患者さんは、10秒で意識消失、およそ3〜4分で脳死(もうちょっと持つという論文もありますが症例自体少ないので)に至るので、ダブルブラインドは倫理的に許されません。  心停止すれば、ICDか除細動装置、補助循環装置がなければ、まちがいなく、完全に死亡する(と、言うか、既に心停止している)ので、くじ引き試験なんてやっている余地がないわけです。

 震災の行ける診療ガイドラインも、完全ダブルブラインドというには、ちょっと抵抗がある分野です。  もう一回、東日本大震災。と、言われても困っちゃうじゃないですか。

 さて、日本心臓病学会では、先週、「災害時医療ガイドブック」を全会員に配布したようです。  時節に応じた(ちょっと遅いか?・・・)医学会らしい誠意ある対応です

 実は、この震災時医療におけるガイドラインに、宮城県立循環器呼吸器病センターの柴田君のデータが採択されています(日本心臓病学会編著、日本医事新報社2012)

 88ページです    震災の時の避難所における、深部静脈血栓のリスクを丁寧に解析して、オッズ比を明らかにした統計結果で、滅多に得られない貴重なデータだと思います  また、私たちの仲間でもある新潟の榛沢先生が、中越のDVT症例を解析して下さりました。    僕は、医者で研究者ですが、正直、医学会のガイドラインを変えるほどのエビデンスを見ることは、めったにありません。    柴田君。おめでとう。

 

Last modified:2012/09/13 14:02:48
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