医療ニュース

 人工心筋に新たな素材
2002.08.14

 形状記憶合金を利用し、弱った心臓の筋肉の働きを補う人工心筋が開発された。この人工心筋は心臓に貼り付ける板状のもので、マッサージをするように心臓の収縮を助ける。主な仕組みは人工心筋に取り付けられた半導体素子が冷却されると板がたわんで心臓を押し、体温で温まると元に戻るというものである。冷却に必要な電気は、体外の電源から、電磁波で体内に供給できる。

 ポンプで血液を循環させる埋め込み式補助人工心臓は重さが1キロ以上あり、患者への負担が大きい。今回の人工心筋は軽量で、取り付けも内視鏡手術で行える。心筋こうそくなどで心臓機能が弱った患者への利用も期待されるという。今後はヤギを使った実験で安定性や耐久性を確認し、十年後を目途に臨床応用を目指す。